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マイルス・デイヴィスのアルバムを年別に紹介

1986年~1991年のMiles Davis

コロンビアを離れ、ワーナー時代に突入。

シエスタ」「ディンゴなどの映画のサウンドトラックを手がける。映画「ディンゴ」にはマイルス自身も出演した。

マイアミ・バイスというTVドラマや、HONDAのスクーターのCMに出演した。

・1988年3月20日ギル・エヴァンスが死去

・1988年にシシリー・タイソンと離婚

・1989年の9月にマイルス・デイビス自叙伝」が発刊され話題を呼ぶ。

・1991年9月28日に65歳で死去。墓石には"Solar"の楽譜が刻まれている。

「一つ一つやり続け、オレの音楽を一歩一歩進められるように、毎日の演奏のたびに一歩ずつ前進するようにがんばり続けるだけだ。そうだ、一歩ずつだ。それじゃあ、またな。」マイルス・デイビス自叙伝Ⅱ p.349

Tutu

TUTU

「ツツ」

録音:1986

リリース:1986

[1986/01~03]

Miles Davis - trumpet

Marcus Miller - bass guitars, guitar, synthesizers, drum machine programming, bass clarinet, soprano sax, other instruments

Jason Miles - synthesizer programming

Paulinho da Costa - percussion on "Tutu", "Portia", "Splatch", Backyard Ritual"

Adam Holzman - synthesizer solo on "Splatch"

Steve Reid - additional percussion on "Splatch"

George Duke - all except percussion, bass guitar, and trumpet on "Backyard Ritual"

Omar Hakim - drums and percussion on "Tomaas"

Bernard Wright - additional synthesizers on "Tomaas" and "Don't Lose Your Mind"

Michał Urbaniak - electric violin on "Don't Lose Your Mind"

Jabali Billy Hart - drums, bongos

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・ワーナーでの第一弾作品

マーカス・ミラーがオケを作り、そこにマイルスが吹き込む形で制作された。

・当初はプリンスとの共同プロデュースという計画もあったらしい。

・プリンス風の曲"Full Nelson"は、ネルソン・マンデラが由来と言われるが、プリンスの名字もネルソンであり、その関連性がしばしば言及される。また、マイルスのビバップ時代の曲の"Half Nelson"ともかかっている。

スクリッティ・ポリッティ"Perfect Way"をカバーしている。

・アルバムタイトルは、南アフリカ平和運動家でノーベル平和賞受賞者、黒人初のケープタウン大主教デズモンド・ムピロ・ツツから。

・アルバムジャケットのデザインを手掛けた石岡瑛子は、この作品でグラミー賞・最優秀アルバム・パッケージ部門を獲得した。マイルス自身もこの作品で、1987年のグラミー賞・最優秀ジャズ・インストゥメンタル・パフォーマンス・ソロ部門を受賞した。

・1986年7月のフランスのニースでのライブを収録したデラックス・エディションもリリースされている。

重要度:★★★☆☆

「オレに言えるのは、新しいレコーディング技術は、オレ達がやってきた方法をもっとやりやすくしているということだけだ。」マイルス・デイビス自叙伝Ⅱ p.274

Siesta

シエスタ

シエスタ

録音:1987

リリース:1987

[1987]

Miles Davis - trumpet

Marcus Miller - bass, bass clarinet, etc.

John Scofield - acoustic guitar on "Siesta"

Omar Hakim - drums on "Siesta"

Earl Klugh - classical guitar on "Claire"

James Walker - flute on "Los Feliz"

Jason Miles - synthesizer programming

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・同名映画のサウンドトラック

・「Miles Davis and Marcus Miller」名義の作品で、ほとんどの曲がマーカス・ミラーの作曲。

・80年代版の「スケッチ・オブ・スペイン」とも言われ、「このアルバムはギル・エヴァンスに捧げる」とクレジットされている。

重要度:★★☆☆☆

「音楽は、ギル・エバンスとオレが『スケッチ・オブ・スペイン』でやったことと少し似たようなものになりそうだった。マーカスには、そんなフィーリングで作ってくれと言っておいたんだ。」マイルス・デイビス自叙伝Ⅱ p.296

Amandla

アマンドラ<紙ジャケット仕様>

アマンドラ」

録音:1987~1989

リリース:1989

[1987~1989]

Miles Davis – trumpet

Marcus Miller – arranger (except # 2), bass, keyboards, bass clarinet (exc. # 5, 6), soprano saxophone (# 1, 3), guitar (# 1, 4, 7), drums (# 1)

Kenny Garrett – alto saxophone (exc. # 2, 8), soprano saxophone (# 2)

Rick Margitza – tenor saxophone (# 5)

George Duke – keyboards, synclavier, arranger (# 2)

Joey DeFrancesco – additional keyboards (# 2)

Joe Sample – piano (# 6)

Jason Miles – synthesizer programming (# 8)

Michael Landau – guitar (# 2)

Foley – guitar (# 3, 4, 7)

Jean-Paul Bourelly – guitar (# 3, 5)

John Bigham – guitar, keyboards, drum programming, arranger (# 7)

Billy "Spaceman" Patterson – wah-wah guitar (# 7)

Ricky Wellman – drums (# 3, 7)

Omar Hakim – drums (# 4, 6)

Al Foster – drums (# 8)

Don Alias – percussion (# 1, 3, 6)

Mino Cinelu – percussion (# 1)

Paulinho Da Costa – percussion (# 4, 5)

Bashiri Johnson – percussion (# 6)

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・80年代最後の作品。

・「ツツ」に続き、今作もマーカス・ミラーがほとんどの曲を作曲している。

・マイルスとの共演はなかったが、1987年に亡くなった天才ベーシスト・ジャコ・パストリアスに捧げた、マーカス・ミラー作曲の"Mr. Pastorius"という曲がある。

重要度:★★★☆☆

「それからオレは、ズークと呼ばれる音楽を演奏する、西インド諸島のグループ、カッサブをよく聴いている。南アフリカの言葉で”自由”を意味する『アマンドラ』の数曲では、彼らの影響をいくぶん受けている。」マイルス・デイビス自叙伝Ⅱ p.310-311

Dingo

Dingo

ディンゴ

録音:1990

リリース:1991

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・同名映画のサウンドトラック

・「Miles Davis & Michel Legrand」名義の作品。

・この映画には、マイルス本人も伝説のミュージシャン役で出演した。

重要度:★☆☆☆☆

The Hot Spot: Original Motion Picture Soundtrack

The Hot Spot: Original Motion Picture Soundtrack

ホット・スポット オリジナル・サウンドトラック」

録音:1990

リリース:1990

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・同名映画のサウンドトラック

ジョン・リー・フッカーとの共作。

重要度:★☆☆☆☆

Doo Bop

ドゥー・バップ

「ドゥー・バップ」

録音:1991

リリース:1992

[1991]

Miles Davis - composer, primary artist, trumpet

Easy Mo Bee - composer, guest artist, performer, primary artist, producer

Deron Johnson - keyboards

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マイルス最後のスタジオ・アルバム

・ヒップホップに取り組んだ作品。基本はインストだが、ラップが入っている曲もある。

・マイルスの死によって未完となったが、プロデューサーのイージー・モー・ビーの手によって完成された。

・マイルスの演奏は、1985年頃の旧録音も使われている。

・半分珍品のような扱いを受けつつも、多くのファンから愛される作品。

重要度:★★★☆☆

「ラップもいろいろ試している。なかなか重要なリズムが含まれていると思うからだ。時々ラップのリズムが頭から離れなくなることがある。」マイルス・デイビス自叙伝Ⅱ p.310

Live Around the World

Live Around the World

「ライヴ・アラウンド・ザ・ワールド

録音:1988~1991

リリース:1996

[1988~1991]

Miles Davis – trumpet

Foley – lead bass

Deron Johnson – keyboards on track (11)

Benny Rietveld – bass on tracks (1-6,9,10)

Richard Patterson – bass on tracks (7,8,11)

Marilyn Mazur – percussion on tracks (1-4, 9)

Erin Davis – electronic percussion (7,8)

Ricky Wellman – drums

Munyungo Jackson – percussion on tracks (5,6,10)

Rick Margitza – tenor sax on track (6)

Kei Akagi – keyboards on tracks (5,6,7,8,10)

John Beasley – keyboards on track (5)

Joey DeFrancesco – keyboards on tracks (1,2,4)

Kenny Garrett – alto saxophone on tracks (1-5,7,9,11), flute on tracks (8, 10)

Adam Holzman – keyboards on tracks (1,2,3,4,6,9,10)

Robert Irving III – keyboards on tracks (3,9)

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・マイルスの晩年のライブがハイライト的に収録されている。

・マイルス・バンド唯一の日本人(菊地雅章を除く)のケイ赤城(キーボード)が参加している。

・アルバムのラストを飾る"Hannibal"は、マイルス生前最後のライブでの録音(1991年8月25日、ハリウッド・ボウル)。

重要度:★★☆☆☆

Miles & Quincy Live at Montreux

Miles & Quincy Live at Montreux

「ライヴ・アット・モントルー

録音:1991

リリース:1993

[1991/07/08]

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・1991年のモントルー・ジャズ・フェスティバルでの録音。

・1988年に亡くなったギル・エヴァンスとの曲を、クインシー・ジョーンズの指揮するオーケストラと演奏するという企画。

重要度:★★☆☆☆