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マイルス・デイヴィスのアルバムを年別に紹介

1974年のMiles Davis

・「ヘッド・ハンターズ」で成功を収めた、かつてのバンドメンバーのハービー・ハンコックの前座としてツアーに参加した。

・マイルスの体調は最悪で、この頃、音楽活動をやめることを考え始めたという。

「ダーク・メイガス」のライブを録音、「ゲット・アップ・ウィズ・イット」を発表した。

「ツアーはどこでも大成功だった。客のほとんどが若い黒人というのは、これからのオレにとって良いことだった。それこそオレが望んでいたことであり、とうとうそうなりはじめていた。その頃にはオレのバンドも猛烈にホットで、タイトにまとまっていた。だがオレの尻の状態は最悪で、アンプを使った演奏の影響も出はじめていた。すべてに嫌気が差していたし、何よりも身体の調子が本当に悪かった。」マイルス・デイビス自叙伝Ⅱ p.202

Dark Magus

ダーク・メイガス

「ダーク・メイガス」

録音:1974

リリース:1977

[1974/03/30]

Miles Davis – electric trumpet with wah-wah, Yamaha organ ("Wili", "Tatu", and "Nne")

Dominique Gaumont – electric guitar ("Tatu", "Nne")

Azar Lawrence – tenor saxophone ("Tatu", "Nne")

Dave Liebman – soprano saxophone, tenor saxophone

Pete Cosey – electric guitar

Reggie Lucas – electric guitar

Michael Henderson – electric bass

Al Foster – drums

James Mtume – percussion

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・ニューヨーク・カーネギーホールでのライブ。当時は日本限定の発売だった。

・CD2枚目のセカンドセットから、サックスのエイゾー・ローレンス、ギターのドミニク・ガモー(「ゴーモン」や「ガーモント」とも表記される)が参加する。このライブは、これらの新メンバーの「公開オーディション」だったと言われる。

・結果エイゾーは不合格、ドミニクは合格しメンバー加入となる。ドミニクは短期間で去るものの、「ゲット・アップ・ウィズ・イット」にクレジットされている。

・リリースは、マイルス隠遁期の1977年。

・1975年の「アガルタ」、「パンゲア」に比べ混沌度が高く、隠れた名盤と言われることもある。

・曲名の"Moja"、"Wili"、"Tatu"、"Nne"は、それぞれスワヒリ語で1、2、3、4の意味

重要度:★★★☆☆

「ピートは、オレが欲しかったジミ・ヘンドリックスやマディー・ウォーターズみたいなサウンドを、ドミニクはアフリカ的なリズムとサウンドを出していた。もし全員がそのまま続けていたら、もっともっとすばらしいバンドになったことは間違いない。」マイルス・デイビス自叙伝Ⅱ p.200

Get Up With It

GET UP WITH IT

「ゲット・アップ・ウィズ・イット」

録音:1970~1974

リリース:1974

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・隠遁期に入る前の、70年代マイルス最後のスタジオ作品

・録音時期が様々であるため、未発表音源集的な要素も持つ作品だが、オリジナルアルバムとして見なされることが多い。

・マイルスがオルガンを弾く曲が多いのが特徴。"Rated X"ではオルガンのみを担当し、トランペットを吹いていない。

・一曲目の"He Loved Him Madly"は、亡くなったデューク・エリントンに捧げられた、葬送曲的な雰囲気を持った曲。

"Calypso Frelimo"が、マリオの地下の音楽に似ていることが一部で知られている。

・特にコアなファンから支持される作品。

重要度:★★★★☆