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マイルス・デイヴィスのアルバムを年別に紹介

1972年のMiles Davis

・10月9日に交通事故で両足骨折の大怪我を負う。

コカインへの依存を強める。

「オン・ザ・コーナー」を録音・発表。

・「オン・ザ・コーナー」のライブ版とも言える「イン・コンサート」を録音。

「当時は……誰もがスライとジェイムス・ブラウンを聴いて、その上オレみたいにクールになろうとしていた。」マイルス・デイビス自叙伝Ⅱ p.185-186

 

「音楽ってヤツは、いま起きている出来事を反映して移り変わっていくものなんだ。」マイルス・デイビス自叙伝Ⅱ p.187

On the Corner

ON THE CORNER

「オン・ザ・コーナー」

録音:1972

リリース:1972

[1972/06/01]

[1972/06/06]

[1972/07/07]

Miles Davis – electric trumpet

Dave Liebman – soprano saxophone

Carlos Garnett – soprano and tenor saxophone

Chick Corea – electric piano

Herbie Hancock – electric piano, synthesizer

Harold I. Williams – organ, synthesizer

David Creamer – electric guitar

John McLaughlin – electric guitar

Michael Henderson – electric bass

Collin Walcott - electric sitar

Khalil Balakrishna - electric sitar

Bennie Maupin – bass clarinet

Badal Roy – tabla

Jack DeJohnette– drums

Jabali Billy Hart – drums, bongos

James "Mtume" Foreman, Don Alias – percussion

Paul Buckmaster – cello, arrangements

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・マイルス史上で一番の問題作と言われる作品。

・現代音楽家シュトックハウゼンと、スライ・ストーンなどのファンクに影響を受けたとされている。

・マイルスはこの作品に関しての多くの着想を、ロンドンからやってきたポール・バックマスターから得た。

・マイルス本人的には黒人リスナーを意識した作品で、ジャケットにもそれが表れている。

シタールタブラなどのインド楽器が導入されている。

・多数のミュージシャンが参加しているのが特徴で、ハービー・ハンコックなどがバンドに呼び戻されている。

・微妙にローファイな音質は、録音後に加えられた処理によるもの。

・一曲目の冒頭が中途半端な場所から始まり、独特な効果を生んでいる。

・プロデューサーのテオ・マセロが演奏するサックスが入っているという話もある。

・セールスが振るわず、一時的に廃盤になったことがある。

「ザ・コンプリート・オン・ザ・コーナー・セッションズ」というコンプリート盤もリリースされている。

・賛否両論あった「ビッチェズ・ブリュー」に比べ、当時、この作品に対しては否定的な意見がほとんどだったという。現在では歴史的名盤として再評価されている

重要度:★★★★★

「オレが『オン・ザ・コーナー』でやった音楽は、どこにも分類して押し込むことのできないものだ。なんて呼んでいいのかわからなくて、ファンクと思っていた連中がほとんどだったけどな。あれは、ポール・バックマスター、スライ・ストーンジェイムス・ブラウン、それにシュトックハウゼンのコンセプトと、オーネットの音楽から吸収したある種のコンセプト、そいつをまとめ上げたものなんだ。」マイルス・デイビス自叙伝Ⅱ p.186-187

In Concert: Live at Philharmonic Hall

イン・コンサート

「イン・コンサート」

録音:1972

リリース:1973

[1972/09/29]

Miles Davis - electric trumpet with wah-wah

Carlos Garnett - soprano & tenor saxophone

Cedric Lawson - electric piano, synthesizer

Reggie Lucas - electric guitar

Khalil Balakrishna - electric sitar

Michael Henderson - electric bass

Al Foster - drums

Badal Roy - tablas

James Mtume - percussion

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「オン・ザ・コーナー」期の珍しいライブ。

・マイルスは10月から全米ツアーの予定があり、このライブは9月に行われたそのウォームアップ的なもの。なお、全米ツアーはマイルスの事故のため中止となった。

重要度:★★☆☆☆