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マイルス・デイヴィスのアルバムを年別に紹介

1967年のMiles Davis

ソーサラーを録音・発表。アコースティック時代最後の作品「ネフェルティティ」を録音する。黄金のクインテットの絶頂期とも言われる。

・7月17日、ジョン・コルトレーンが死去。

ニューポート・ジャズ・フェスティバル・イン・ヨーロッパというツアーに参加する。この時の音源は「ライヴ・イン・ヨーロッパ1967 - ブートレグ・シリーズVol.1」に収録されている。

「曲から曲へとノン・ストップで演奏するようになったのもこの頃からだ。……そうすると、だんだん組曲みたいな音楽になってきて、長いインプロビゼーションも可能になった。この新しい方向性は多くの人に歓迎されたが、過激すぎて、オレがどうかしちまったと考える連中も出てきた。」マイルス・デイビス自叙伝Ⅱ p.117

Sorcerer

Sorcerer

ソーサラー

録音:1962, 1967

リリース:1967

[1967/05/16~17]

[1967/05/24]

Miles Davis - trumpet

Wayne Shorter - tenor saxophone

Herbie Hancock - piano

Ron Carter - double bass

Tony Williams - drums

[1962/08/21]

Miles Davis – trumpet

Wayne Shorter – tenor saxophone

Bob Dorough – vocals, piano

Gil Evans – arrangements

Frank Rehak – trombone

Paul Chambers – bass

Jimmy Cobb – drums

Willie Bobo (William Correa) – bongos

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・黄金のクインテット、スタジオ4部作の第三弾

「ネフェルティティ」とは双子的な関係にある作品で、どちらの作品も同時期のセッション。

・ジャケットは、1981年に結婚することになるシシリー・タイソンで、「ネフェルティティ」とジャケットを並べるとマイルスと向かい合っているように見える。

・最後に唐突に、1962年録音の歌入りの曲の"Nothing Like You"が入っているが、評判が良くない。この曲はマイルスとショーターの初共演曲。

・マイルス作の曲は一曲もない。

重要度:★★★★☆

「一九六七年に『ソーサラー』を作った時は、彼女(シシリー)の顔をジャケットにした。それで、それまで知らなかった連中にもオレ達のつき合いがバレたんだ。」マイルス・デイビス自叙伝Ⅱ p.117

 

「コロンビアは続いて、クリスマス・レコードを作ることを思いついて、ギルにアレンジを頼んだ。そこまではよかったが、ボブ・ドローという馬鹿げたボーカリストを入れて歌わせたほうがヒップだと考えやがった。……最悪のレコーディングだった。これについては話さなければ話さないほどいい。ただ、ウェインと初めて一緒にやれたし、彼のやったことは、すごく気に入った。」マイルス・デイビス自叙伝Ⅱ p.74

Nefertiti

Nefertiti

「ネフェルティティ」

録音:1967

リリース:1968

[1967/06/07]

[1967/06/22~23]

[1967/07/19]

Miles Davis - trumpet

Wayne Shorter - tenor saxophone

Herbie Hancock - piano

Ron Carter - double bass

Tony Williams - drums

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・黄金のクインテット、スタジオ4部作の最後の作品

・一曲目の"Nefertiti"は、アドリブのない異色の曲として有名。

・マイルスのアコースティック期最後の作品であり、次の「マイルス・イン・ザ・スカイ」から「エレクトリック・マイルス(電化マイルス)」と呼ばれる。

・「ソーサラー」と同じく、全てメンバーの曲でマイルスの作曲はない。

・アコースティックジャズの極北であり到達点と言われることが多い。

・「ネフェルティティ」とは、古代エジプトの王妃の名前

重要度:★★★★★

「六月には三日間で次の『ネフェルティティ』を録音した。今度はオレの顔のアップをジャケットに使った。人々が、作曲家としてのウェインのすごさに本当に気づきはじめたのも『ネフェルティティ』からだった。」マイルス・デイビス自叙伝Ⅱ p.118