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マイルス・デイヴィスのアルバムを年別に紹介

1965年のMiles Davis

「E.S.P.」録音後、4月に大腿骨の手術を受け、治療のためにいくつかの公演をキャンセルし、長い期間を休養して過ごす。

・マイルスの休養中にソロ活動を行っていたメンバーが再び結集し、「プラグド・ニッケル」でのライブ録音を残す。

「オレには、必要なものがすべて揃っていた。オレがこのバンドのインスピレーションであり、知恵であり、つなぎ役だとしたら、トニーは創造的なひらめき、火花で、ウェインはアイディアの源泉で、いろんなアイディアに形を与え、ロンとハービーは全体をまとめていた。オレは、全員を一緒にしただけの、ただのリーダーだった。」マイルス・デイビス自叙伝Ⅱ p.97

E.S.P.

E.S.P.

「E.S.P.」

録音:1965

リリース:1965

[1965/01/20~22]

Miles Davis – Trumpet

Wayne Shorter – Tenor saxophone

Herbie Hancock – Piano

Ron Carter – Double Bass

Tony Williams – Drums

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黄金のクインテットのスタジオ4作品の第一弾

・今作を含め、このメンバーのスタジオ作品はマイルス以外のメンバーのオリジナル曲が多くなっている。マイルスは特にショーターの作曲能力を高く評価していた。

・ジャケットのフランシスは、マイルスの元を出て行く一週間前の写真。

ロサンゼルス録音で、プロデューサーはテオ・マセロではなくアーヴィング・タウンゼンド。

"Eighty-One"は、マイルスが初めて8ビートを導入した曲。

重要度:★★★★☆

「『E.S.P』というレコードのジャケットの、オレが庭で彼女を見上げている写真は、とうとう彼女が出ていってしまう一週間くらい前に撮ったものだ。」マイルス・デイビス自叙伝Ⅱ p.112

Cookin' At The Plugged Nickel

Cookin' At The Plugged

「クッキン・アット・ザ・プラグド・ニッケル」

録音:1965

リリース:1987

[1965/12/22~23]

Miles Davis – Trumpet

Wayne Shorter – Tenor saxophone

Herbie Hancock – Piano

Ron Carter – Double Bass

Tony Williams – Drums

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・シカゴのクラブ「プラグド・ニッケル」でのライブから、数曲を選んで収録したもの。スリリングなライブとして有名

・マイルスが休養していた期間に、メンバーはそれぞれ個別に活動をしていた。そこでの影響がこのライブに還元され、フリージャズ風のアバンギャルドな演奏に繋がったと言われている。

ウェイン・ショーターによれば、この時、マイルスの唇が傷ついていたそうで、ミストーンはそのためとのこと。

・このライブの時、トニー・ウィリアムスが、先の展開を予測させないような「反音楽(アンチ・ミュージック)」をやろうと提案したという。

重要度:★★★☆☆

「一九六五年に人々が聴いていた音楽は、前よりもフリーになっていた。誰もが前衛的な演奏をしているように見えたし、そうした演奏が本当に根を下ろしはじめていたんだ。オレ達があそこでやったのも、そういう新しい音楽だった」マイルス・デイビス自叙伝Ⅱ p.114

At Plugged Nickel Chicago

プラグド・ニッケル(Vo.1+Vol.2)

「プラグド・ニッケル(Vo.1+Vol.2)」

録音:1965

リリース:2014

[1965/12/22~23]

Miles Davis – Trumpet

Wayne Shorter – Tenor saxophone

Herbie Hancock – Piano

Ron Carter – Double Bass

Tony Williams – Drums

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「クッキン・アット・ザ・プラグド・ニッケル」に含まれていない曲が収録されている。

・コンプリート盤として「The Complete Live At The Plugged Nickel 1965」がある。日本盤とUS盤があり、7枚組の日本盤が不完全版、8枚組のUS盤が完全版となっているので注意。また、音質にも若干の違いがあるとのこと。

・プラグド・ニッケル関係のCDは他に「モア・クッキン・アット・ザ・プラグド・ニッケル」「ハイライト・フロム・ザ・プラグド・ニッケル」などがある。

重要度:★★★☆☆