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マイルス・デイヴィスのアルバムを年別に紹介

1953年のMiles Davis

「コレクターズ・アイテムズ」「ブルー・ヘイズ」、1951年にレコーディングした「マイルス・デイヴィス・アンド・ホーンズ」の残りのものなど、ややマニアックな作品のレコーディングが多かった年。

アーマッド・ジャマルというピアニストを知り、演奏スタイルに影響を受ける。

・11月に実家で、ひたすら禁断症状に耐えるという「コールド・ターキー」という荒療治を行い、ドラッグから脱却し、復活の1954年を迎える。

「そして、ある日、すべてが終った。終った、本当に終ったんだ。いい気分だった。純粋な気分だった。おやじの家まで、清潔な甘い空気の中を歩いていって、おやじも大きな笑みを浮かべて迎えてくれた。ただ、抱き合って、泣いた。そうしていた。おやじにも、とうとうオレが抜け出したことがわかったんだ。」マイルス・デイビス自叙伝Ⅰ p.280

Collectors' Items

コレクターズ・アイテムズ

「コレクターズ・アイテムズ」

録音:1953, 1956

リリース:1956

[1953/01/30]

Miles Davis – Trumpet

Sonny Rollins – Tenor Saxophone

Charlie Parker – Tenor Saxophone

Walter Bishop Jr. – Piano

Percy Heath – Bass

Philly Joe Jones – Drums

[1956/03/16]

Miles Davis – Trumpet

Sonny Rollins – Tenor Saxophone

Tommy Flanagan – Piano

Paul Chambers – Bass

Art Taylor – Drums

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チャーリー・パーカーとの最後の共演を含む、2回のセッションをまとめたもの。

・パーカーは「チャーリー・チャン」という変名でテナーサックスを吹いている。

重要度:★★☆☆☆

「まるでリーダーが二人いるようなレコーディングだった。バード(チャーリー・パーカー)はオレを、息子か奴のバンドのメンバーのように扱った。だが、これはオレの録音だったから、なんとしても奴をちゃんとさせなきゃならない。それなのに、あることないことをくどくど言っていて、なかなか大変だった。」マイルス・デイビス自叙伝Ⅰ p.264-265

Blue Haze

Blue Haze

「ブルー・ヘイズ」

録音:1953~1954

リリース:1956

[1953/05/19]

Miles Davis – trumpet

John Lewis – piano (not on "Smooch")

Charles Mingus – piano ("Smooch" only)

Percy Heath – bass

Max Roach – drums

[1954/03/15]

Miles Davis – trumpet

Horace Silver – piano

Percy Heath – bass

Art Blakey – drums

[1954/04/03]

Miles Davis – trumpet

David Schildkraut – alto saxophone

Horace Silver – piano

Percy Heath – bass

Kenny Clarke – drums

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・3回のセッションをまとめた、オムニバス的作品

・メンバーも入り乱れており、3回それぞれドラマーが違う

・一曲を除き管楽器がトランペットだけの、マイルスのワンホーン

"Blue Haze"はスタジオの照明を消して録音されたものだという。

重要度:★★☆☆☆

「あの頃、どういうわけかトランペットをなくしてしまって、またアート・ファーマーに頼んで何度か借りなきゃならなかった。プレスティッジのレコーディングで〈ブルーヘイズ〉という曲を吹いたときも、アートのトランペットだった。」マイルス・デイビス自叙伝Ⅰ p.290-291

At Last: Miles Davis and the Lighthouse All Stars

At Last: Miles Davis and the Lighthouse All Stars

マイルス・デイヴィス&ザ・ライトハウス・オールスターズ」

録音:1953

リリース:1985

[1953/09/13]

Miles Davis (tpt)

Rolf Ericson (tpt)

Bud Shank (as, bs)

Bob Cooper (ts)

Lorraine Geller (p)

Howard Rumsey (b)

Max Roach (d)

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 ・ロサンゼルスのライトハウス」に飛び入り参加したライブ。

・ドラムがマックス・ローチ

重要度:★☆☆☆☆

カルフォルニアにいた時は、まんざら悪いことばかりでもなかった。『ライトハウス』に何回か飛び入りで演奏していた時にチェット・ベイカーに会ったんだ。……なかなかいい奴で、クールなうまいミュージシャンだった。」 マイルス・デイビス自叙伝Ⅰ p.273-274